リンリン・ランランの三つ編みヘアスタイルや衣装、デビュー曲「恋のインディアン人形」というタイトル、曲の出だしの太鼓のような音(子どものときにはそう思ってた)も・・・当時、リンリン・ランランは“インディアンみたい”だと感じていた子どもも多かったのではないでしょうか。
明らかにネイティブアメリカンを意識させていたと思います。
そして私自身、リンリン・ランランがデビューした頃に、ちょうど親せきの人からカナダのお土産にビーズのついたスエード革の服を着たインディアンの人形をもらったんだけど、髪形がロングの三つ編みでおでこの部分にバンド(?)をつけていて、とにかく髪形がリンリン・ランランだったので、よけいにイメージがかぶりました。
でも実際は出身地が香港でお父さんがアメリカ人でお母さんが中国人のハーフの双子の女の子でした。
向かって左が姉のリンリン、右が妹のランラン
スター誕生で欽ちゃんのアシスタントもつとめていましたね。
レコードデビューしたのは、その後だったのかな?
リンリン・ランランのダンスで印象的なのが……恋のインディアン人形の振り付け。
最後の部分の動きって今思えばロボットダンスですよね。
初めて見たときは少し怖く感じた記憶があります。
リンリン・ランランはダンスアイドルの先駆けだった?
ピンク・レディーは「歌って踊るアイドル」の代名詞ですが、実はその2年前に、すでに振り付けを取り入れてパフォーマンスしていたアイドルがいました。
それが、双子の姉妹ユニット「リンリン・ランラン」です。
1974年のデビュー曲「恋のインディアン人形」では、ロングヘアを三つ編みにしたおそろいの衣装で登場し、左右対称のシンクロダンスを披露。
テレビを見ながら一生懸命マネをしたものです。
ピンク・レディーのようにキレのある本格的なダンスとは違うものの、“歌って踊る”スタイルのアイドルとしては、リンリン・ランランの方が先だったんですよね。
リンリン・ランランのプロフィール
日本でのデビュー前は「樂家姊妹(ロッカーシスターズ)」という名前で香港で活動。
本名:Letilia Barber(姉・リンリン)/Katharine Barber(妹・ランラン)
誕生日:1959年1月3日生まれ
出身地:香港
シングル曲と発売日一覧
恋のインディアン人形(1974年4月15日)
陽気な恋のキューピッド(1974年8月25日)
恋のパッコンNo.1(1974年11月10日)
ノックは暗号(1975年2月25日)
恋の雨音(1975年6月10日)
恋はラブ・ラブ(1975年8月25日)
小さなプロポーズ(1976年7月10日)
私が好きだったリンリン・ランランの曲ベスト3
恋のインディアン人形
衣装、振り付け、サウンドのすべてがインパクト大。
当時の私にとって、リンリン・ランラン=この曲でした。
冒頭のドラムとベースの入りもかっこよかったし、わりと激しめのダンスも。
間奏で両足を内側に入れる振り付けはパッコンNo.1にもあったよね。
恋のパッコンNo.1
一番練習した曲!
「好きよ好きよあなたが好きなの~」というフレーズの部分の振り付けが大好きでした。
ちなみに“パッコンNo.1”の意味はいまだに謎。
当時も意味が分からず、今でも調べても出てこない…。
私なりに想像するに、“パッコン”ってきっとドキドキする気持ちを表現してるんじゃないかな?
パッコンは大好きな彼のことを考えて胸がパッコンパッコン(ドキドキ)してるってことで、この歌に出てくる”あなた”が自分にとってドキドキ度がすごく高い、ナンバーワンであるってこと。
ノックは暗号
「トントントトントントトトン トントントントトン ツートトンツートトン」
このモールス信号風のリズムが印象的。はじまりからかわいくて、ワクワクする曲でした。
さらに歌詞には、スイーツとコスメがテンポよく並んでいて、小学生だった私にはたまらない内容でした。
チョコレートやシャーベット、ステーキ、エスカルゴなど食べ物の名前がずらりと並んだ後、今度はファンデーションやマスカラ、香水などのコスメ用語が続いて…。当時はまだ使ったこともないものばかりなのに、とってもキラキラして見えたのを覚えています。
余談ですが、この曲が流行っていたころ、「ノックは無用!」という番組(司会:横山ノックさん・上岡龍太郎さん)があって、「ノックは暗号」と混ざって覚えていた子も多かったんですよね(笑)。
おまけ:名前を間違えられがち?
リンリン・ランランの名前を、当時日本で大人気だった上野動物園のパンダ「カンカン・ランラン」と混同して覚えていた人も多かったですよね。でも彼女たちはちゃんと双子のアイドルです(笑)。
いつもニコニコしてて、明るくて、元気いっぱいで。
今見てもやっぱりかわいいなと思います。